【嫁ごはん】おでん〜霜降り肉を"霜降り"する?〜
※注意:この記事は「霜降り肉」に対してdisる内容です。食肉のあり方全般を否定するものではありませんが、霜降り肉大好き!or業界関係者の方々にはネガティブな文章となります。
今晩のヨメごはんは、おでん♪
実家からもらったさつま揚げに、野菜は大地を守る会の宅配から。
そして、串になっているのは牛肉です^^
(僕も妻も、肉食は多めではないですが、普通に好きです)
おでんって、汁が透き通っているけど、あらゆるエキスが凝集していてコクがあり、でもスッキリとしていて、本当に美味しいですよね!
美味しくいただいた、おでんの具のひとつ、牛串は、正月に実家に帰った時に余ったためにもらって帰った、
鹿児島県産の黒牛の霜降り肉。
母(鹿児島出身。ちなみに僕も生まれは鹿児島です)が納めたふるさと納税に対するものだそうです。
前もって表明しておくと、僕も柔らかくジューシーなお肉は好きですよ。味は。
でも、「霜降り肉」の「霜」は、もちろん脂肪分なわけですが、
どうやって筋肉組織の中にこんなに脂肪分が入るのか、子供の頃から疑問には思っていました。(調べなかったけど)
昨年末に福井県で8年ぶりくらいに再会したやまざきようこさんの書いた本『おけら牧場 生きものたちとの日々』の中に絶句してしまうような記述がありましたので引用します。
p241
舌の上でとろけるような霜降り肉をつくるために、肥育中期から草を与えず、ワラを粗飼料とし、後期にはわずかのワラと、たっぷりのトウモロコシや大麦などの穀物飼料で育てていく。ビタミンを与えず、出荷前日には水を切り、肉から水っぽさを抜いていく。足が腫れ、目が見えなくなる寸前に出荷する。人間でいえば、糖尿病寸前の肥満児に育てるようなものだ。
・・おぅ・・
まぁ、フォアグラみたいなもんですよね。
美食のためなら、その生きものへの苦痛は二の次、的な。
今日もヨメが霜降り肉を使ってみようとしたとき、
手に脂肪分がすごくまとわりついて、何度か洗っても落ちず、なにやら不自然な感覚だったそうで・・
先日食べたヨメの得意料理、そぼろになったエゾ鹿肉にはそんな変な感じの脂はなかったみたいですね〜
そこで、 『野崎洋光が考える美味しい法則』の中の「霜降り」という手法を使ってみたそうです!
後者の手法としての「霜降り」とは、
熱湯に肉をさっと通し(そのあと冷水で締めることも、)余分な脂やヌメリ・血・アクなどを落とすことです。
これをすることで、すっきりとした味に仕上がるそうで、
まさにおでんにはぴったり!
(まぁ、霜降り肉の余分な脂を落としたから万事解決!って話じゃないかもしれませんが、これ以上議論を深めるのはやめておきましょう。
僕らは、もらったもの・食材となって僕らの手元にあるものは、それがイマイチだな〜と思っても、なるべくベターになるようにして食べる方針です。)
食後のデザートは、
正月のおせちとして作った黒豆の煮汁の残りを、カカオと混ぜて寒天でゼリーにしたもの^^
シナモンの皮も煮出して入れたらしく、ルイボスティーにマッチ!
ブリッジライターNAO
◆読書録(『1分で読書』より)
◆神社仏閣参拝記録(『ホトカミ』より)
◆"粘菌的生き方"とは?(『インターネットと農業』より)