巨大ウイルスとは?そもそも「生物」とは何か?
なんかお堅いタイトルになってしまいましたが(苦笑)
大学院生の時に通っていた研究施設で行われる公開講座が
興味深い内容だったので外部者ですが聴講してきたんです。
懐かしい!
こんな施設名。
東京女子医科大学のT、早稲田大学のW、Institution(施設)
それを組み合わせて双子の意味もかけてTWInsだそうです。
卒業して10年近くなった今、覚えました(笑)
正面玄関がしゅっちゅう閉め切りなのも変わってないなぁ・・^^;
土曜なのに現役学生で席が埋まっています。
人気講座なのですね!
この日のテーマは「巨大ウイルス」!
従来知られていたウイルスのサイズを大きく逸脱したウイルスが、
2000年代に見つかっていて、
講師はその世界的権威、武村政春先生(東京理科大学教授)をゲストに迎えます。
あ、この目が血走っているのは巨大ウイルスのマスコットだそうです(笑)
今日はこの講義にお邪魔してます^^ 現役学生がいっぱい・・ガクブル こちらの著者の方です。 http://1minute-reading.com/巨大ウイルスと第4のドメイン/
奥山 直輝さんの投稿 2018年1月26日(金)
(講義内容をフェイスブックのコメント実況しています。
フェイスブックをやっていない方でも読めますよ。)
ハイライトはこれですね。
「ヴァイロセル仮説」!
これは超面白いです。
生物とは何か?について視点が上がります。
詳しくは別なところ(『インターネットと農業』とか)であらためて書きたいですが、
こちらにはひとまず、上記FBコメントでメモしたことに補足して記しておきますね。
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・我々が普通ウイルスと思っているものは、”ウイルスではない!(=ウイルスの本体ではない)”、「ウイルス粒子」である!
・これまで細胞の中で実権を握っているのは細胞核だが、ウイルスに感染されると、細胞質内に作られた「ウイルス工場」がその役割をとって変わる。(核と同様の機能を発揮する、ということ)
→そして、ウイルスに感染された細胞=ヴァイロセルこそが、生物としてのウイルスの本体である。
・「ヴァイロセル仮説」は「細胞の独立性」に一石を投じる考え方。細胞(これまでのいわゆる生物)は、ウイルスが効率的に増殖するための装置にすぎない。
※これは、「仮説」というより、(反証されえないので)「考え方」である。反証されうることがないものは、「仮説」とは言わないので。
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課題も出されました(笑)
ガチ回答!
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「生物」とは、ある(物理的な)対象・領域などの物体(モノ)ではなく、
「代謝をしている系」「自己複製をしている系」などの
現象(コト) のことである、という理解がしっくりくるように思います。
よって巨大ウイルスも、セントラルドグマを単独で完遂することはできなくとも、
宿主に感染して増殖している「様」「状態」「状況」こそが、
「生物である」ということなのだと考えます。
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(※てにをはレベルでちょっと編集しています)
いやー、現在進行形の進化論の最先端の話、面白かったです!^o^
参考文献はこちら。
帰りにちょっと寄り道も。
ブリッジライターNAO
◆読書録(『1分で読書』より)
◆神社仏閣参拝記録(『ホトカミ』より)
◆"粘菌的生き方"とは?(『インターネットと農業』より)