ひとつひとつ、自由になる
こんにちは。
ブリッジライターNAOです。
一昨日、長年患っている自然気胸の手術を無事に終えまして、
統計上、再発率が10%以下になりました。
この自然気胸の治療にあたり
肺を一部切除したりする手術自体は、
命に関わるものではないです。
(首に近い肺の上部では大動脈があり、
そこに近い領域に病巣があると危険ではありますが)
ただ、全身麻酔が必要な手術であり、
そのときに併発しうるトラブルで死ぬ確率は、
10万分の1だそうで、
(まぁこれも医療行為としては特に大きい数字ではない方なので
「全身麻酔は安全」ということでアナウンスはされています)
10万人に1人、もしくは10万回のうちの1回、
というのは、想像できてしまうスケールだけに
それなりに気持ちの整理は必要でした^^;;
ヨメや家族がいる手前、
「死ぬ覚悟」はしませんでしたけど^^
(「死んだら殺す!」と言われていました。笑)
なにはともあれ、無事に終わり、経過も順調のようです。
どうもありがとうございました!!
(医療関係者の皆様、身の回りの人、読者、などなど)
今は、傷の痛みがやんわりじっとりある感じですが、
手術直後の、麻酔から醒めたあたりはやはり大変でした^^;;
寝たきり・植物人間ではなくとも、
かなりの本数のチューブ類がくっついていて、
ちょっと「スパゲッティ状態」でしたね。
左手に点滴、背中に脊髄への麻酔、右手と胸に心電図、〇〇に尿道カテーテル、鼻に酸素供給、脇腹に肺腔ドレーン・・
こんなもんかな?
あ、あとは両足に圧迫マッサージ機もありましたね。
(ずっと同じ姿勢でベッドにいると
いわゆるエコノミー症候群のリスク対策)
特に、一番体感的にキツかったのは、
シモの話になってしまいますが(苦笑)
トイレの心配が不要になる優れものかと思いきや、
あれ、尿意(残尿感)が常に消えないんですよ!
実際に膀胱に尿がたまってなくても、
チューブがどこかを刺激しちゃってるんでしょうね。
ずっとトイレに行きたくて仕方なく、
頭ではお漏らしする可能性はない、とわかっていても、
本能の方が許してくれないんですよ。
手術後の最初の夜は、ほぼ眠れませんでした・・
数度、看護師さんにそれを伝えても、
「男性の方には多いようです」
「ときどき強くそう感じる人もいるんですね」
という回答だけで対処はなし、
病室は消灯してるなか、
「尿道に管 対処」とか
「カテーテル 残尿感 おさまらない」とか
ひたすら検索していましたが、
めぼしい情報がヒットするのはヤフー知恵袋のみ・・
しかも質問者の悩みに対して
体験談で共感することはあっても、
「我慢するしかない」「慣れるしかない」
という回答ばかり・・・
小一時間、ネットで調べてましたが、
この絶望感・・・苦笑
まぁなんとか早朝4時頃、
巡回に来た看護師さんに伝え
朝6時予定だった歩行練習を5時にしてもらい、
歩行可能な状態であることを確認してもらって、
外してもらえました!
この時の解放感すごかったなぁ〜^^;
それからの1日間(昨日、手術翌日)は、
ひとつひとつ、確認されながらの
チューブ類の取り外しがされていきました。
今残っているのはこのドレーンと、背中の麻酔くらい。
(赤いのは、胸腔の体液ですかね。ちょっと血液が混ざっているけど)
ひとつひとつ体の動きの制限がなくなり、
ひとつひとつ自由になる感覚。
人間の身体の自在性ってすごいですね。
まとわりつく線状のものが1本でも減ることで広がる可動範囲の大きさに驚き、
また身体のありがたみが深まった1日でした^^
それではまた〜^o^/
ブリッジライターNAO