徒然ブリッジライティング

〜粘菌的生き方のススメ〜

【あらすじ&レビュー】龍の神様と出会うたったひとつの方法-人生に幸運をもたらす六龍の法則(羽賀ヒカル著)

 

 ※この記事は、『1分で読書、』という

 僕の運営する書評サイトに一度載せたものなのですが、

 サイト内での統一感を持たせるために

 この『徒然ブリッジライティング』に移行させました。

 

 

f:id:bridge-writer:20190420220244j:plain

 

 

<お読みいただく前にご留意ください>


こちらの記事では「ネタばれ」にもあたる
本書の中身を含めて要約&書評していますが、
この本を買って内容をより深く知りたい!
と思われるように書くことを心掛けています。

 

※この記事の文字数は約4000字です。
この本の全体概要を「1分で」把握するなら、
こちらをお読みください。

   
【この本を読んで、詠んだ和歌】

 

 

 

導入


まずは目次よりも前に、
「龍は、どこにいる?」から始まる
「詩」から入ります。

本書全体を通して著者が読者に伝えたいことは
この詩に凝集されている、と言えるでしょう。

「詩」は平易な言葉ではあるものの
その観念的・抽象的な表現の意味を
この先の本文で詳細に解説する、という形です。

 

主題である「六龍法」の判定に入る前に、
やはり本書全体の主旨からつかんだ方が
占いの意味もより深く入ってきますので、
この本は目次どおり前から順に
読み進めるのがオススメですね。

それでは目次から見ていきましょう。

 

 

目次

序章  龍と出会ったとき、あなたは次元上昇する

第一章  龍の秘密

新しい自分に生まれ変わる
師匠・北極老人との出会い
未来を知る恐怖
龍の秘密を知る
何のために生まれてきたのか?
初めて龍と出会った日

第二章  龍を動かす秘訣

エネルギーを呼び込む「見立ての法」
時間を味方にする美しい生き方
巨大な龍も思わず動く未来の描き方
人生に奇跡を呼び込む「龍神の祈り」
神社で神話をインストールする
龍に嫌われないための習慣
龍がやってくる空間づくり
龍を動かす力を磨く

第三章  自分に宿る龍を目覚めさせる「六龍法」

人に宿る六種類の龍
それぞれの美しさがある
人の美しさを引き出す付き合い方
自分に宿る龍を目覚めさせる「六龍法」の使い方
六龍の判定方法 ~生年月日で自分を知る~

おわりに

特別付録「六龍護符」について

 

 

 

.

序章 龍と出会ったとき、あなたは次元上昇する

 

「次元上昇」とは、
「人生の流れが劇的に変わる」ということ。

それを為すのが「龍の働き」なのですが、
では、世界中の神話に登場する
「龍(ドラゴン)」とはつまり、
ただの迷信ではなく、どのような存在なのか?

 

まず、「龍」とは、神様の指令を受けて動く、
御眷属(ごけんぞく)」です。
御眷属は他にも蛇、稲荷狐、天狗などいて、
龍はその中でも別格。

実は、ここ最近の龍ブームで語られる
「龍を味方につける方法」は、
実はより低級の蛇や狐の霊だそうです。

低級な霊が好むのは、「力に憧れる人」。
「力」は現実を切り開くには必要なものでも、
使い方を誤ると幸せから遠ざかります。

 

龍を味方につけるカギは、
「力に頼らず」、直感で気づく「いい流れ」
に乗るということ。

その大きく美しい”流れ”そのものが、
「龍」の正体なんですね。

ん?ここで、龍ってつまりは、
(霊的世界の)「御眷属」なの?
(現実世界の)「流れ」なの?
どっちなの?と疑問に思うかもしれません。


それについて明確には書かれていませんが、
人生において美しい流れに乗る方法は、
理不尽な世の中でも愚直に誠実に、
たくましく立ち向かう、ということです。


美しさとは絶妙なバランスの中に成り立ち、
その正解のない答えを求めて日々過ごせば、
「運命的な出会い」によって
劇的な展開のご縁がもたらされるのです。

 

.

第一章 龍の秘密

 

”運が良くなる生き方”よりも、
”美しい生き方”を知ることのほうが、
遥かに大切です。


これが本書全体で最も伝えたいことでしょう。

運が良いだけでは”幸せ”にはなれません。
著者が伝える「六龍法」は、
”美しい生き方”を示すもの。

 

その生き方は、大自然の姿から教わります。
すなわち、”美”を感じさせる自然には、
”生命力”が渦巻き、
その根源は”回転”のエネルギーがあります。

回転しない(止まる)=死(固定)です。
多くの人は頭の中で固定観念を作り出し、
その偽りの”あるべき自分”に苦しめられます。

 

その幻想を取り払い、運命が回転を始め、
昨日の自分とは違って成長するようにする、
そこに喜びや感動があり、
美しく生きる秘訣はここにあります。

十年一日のごとく生きてはならない。
光速よりも疾く輪廻を駆け抜けて、
一日一生のごとく生きなさい。
一年間で、365回、
生まれ変わりなさい。


著者が師と仰ぐ「北極老人」のこの言葉が
本書の中で何度か引用されています。

 

第一章では、医者の家系に生まれた著者が、
進路に悩む高校生時代に出会った
北極老人(進学塾の塾長)とのエピソード
がメインとなっています。

北極老人と著者との会話の中に、
「龍の秘密」がところどころ登場します。

 

風水でいうところの”龍脈”・”龍穴”
いわゆるパワースポットと呼ばれる場所は、
うねり・螺旋・回転のエネルギーの流れが
通り、溜まるところのことです。

そのエネルギーの流れに美しさが加味され、
「龍(龍神)」になるのです。

また、「気」と呼ばれるものも龍神であり、
「気が利く」「気を配る」「本気になる」
ことで、龍を扱えるようになります。

 

占い師・神道家として活躍する著者の
当時のエピソードの中では、
三重大学受験の際に伊勢神宮を訪ね
雨に打たれながら必死にお祈りするシーンが
ハイライトですね。

その後に塾で限界まで勉強していたとき、
銀色の龍をちらっと見る神秘体験を経て、
”真・善・美”を求め現在の活動にいたります。

(※著者の出版時年齢35歳前後)

 

.

第二章 龍を動かす秘訣

 

龍とは、「巨大なエネルギーの流れ」のこと


本書の中で何度も説かれる、
龍の正体をまずは再認識しましょう。

そして、その龍に出会い、うまく乗るために、
「見立ての法」が解説されます。

 

「見立て」とは、
「見えないものを見る」ための技術です。
(数学でいう補助線のような役割)

運気を呼び込むべく、見えないエネルギーを
見える(掴む・捉える)ようにしようと、
古来より風水では龍に見立てたんですね。

 

そして見立ての法の秘訣は、
フラクタル」にあります。

フラクタルとは、
「部分(小さな世界)」が「全体(大きな世界)」
の縮図になっている構造のこと。

同じ形には、
同じエネルギーの流れがやってくる。


この自然の法則に従い、
フラクタルの関係を読み解くことで、
人生に良い流れを呼び込むわけです。

 

では、現実的にどこにフラクタルがあるのか?

それが実は、「宇宙」と「人体」の関係です。
宇宙の縮図の最小単位が人体であり、
莫大な宇宙のエネルギーを受け止める器。
心身を丁寧に扱い、宇宙に見立てれば、
宇宙大のエネルギー循環に乗る、
すなわち龍神を呼び込むことができます。

 

しかし、具体的に、日常でどのように
それを実践するのでしょう?

その方法を学べるのが、「神社」です。
神社も宇宙や人体のフラクタルであり、
神社参拝は宇宙のエネルギーと一体になる儀式。

 

つまり、龍を自身に呼び込むには、
神社で行われていることを
日常に取り込めばいいのですね。

すなわち、自分の過ごす場(自宅や職場)を
神様がいるかのように綺麗にし、
自分に流れる時間を「神話」と考えます。

「神話のように生きる」にはどうしたらいいか?

それは、腹(肚・丹田)を決め、
自分の願望ばかり求めるのでなく、
全体(公)のために志を立てることです。
(本書には毎朝行うことがオススメの
龍神の祈り=立志の祈り」が掲載されています)

そして、人にちゃんと”気”持ちを伝える
表現力=美しい言葉」を使うことで、
人間(その先の龍や神)を動かすことができます。

 

.

第三章 自分に宿る龍を目覚めさせる「六龍法」

 

まずそもそも「本当の占い」とは、
「当たる・当たらない」の”当てもの”ではなく、
ストーリー・テリング”です。

神話(物語)を持たない・伝えない
民族や国や会社は滅びます。
個人では「私はこんな人生を歩んできた」
と語れる物語があるか、ないかが、
人生の質を決めます。

その個人の持つ物語の設計図を示すのが、
著者の伝える「六龍法」。

「六龍法」とは、
空間を意味する「十干」と
時間を意味する「十二支」の組み合わせ、
つまり生年月日をもとにして
その人の内なるエネルギーを
6つの龍に見立てた占いです。

 

生まれた瞬間に吸い込んだ
その時の”気”によって人の性質が影響され、
それを長い歴史の中で観察して統計したのが
占いですから、「当たって当たり前」。

なので”当てること”に価値があるのでなく、
自分の物語の設計図を知り、
より美しい神話へとなるようにするのが
「本当の占い」なんですね。

 

また、人の性格に良いも悪いもなく、
どういう側面が出ているか、ということ。
本書では、性格の美しい部分が表れれば
品上がる(しなあがる)」と表現します。
(逆は「品下がる」)


自分の持つ性質が品上がり、
自分にとって最も美しい生き方を見つける。
その目的意識をもって、
自分の龍の記述を読むとよいでしょう。

 

本書の中に、六龍を判定する表があります。
また、「六龍法アプリ」をダウンロードする
QRコードがあり、本書の紙面で収まっていない
生年月日(1959年以前、2021年以後)
の範囲もカバーされています。

 

さて、いよいよ本書の本題である
「六龍法」に入ります。

 

「五大」と呼ばれる自然の要素
地・水・火・風・空」に
(夜)」を加えた6つの龍。

この本ではそのそれぞれに、
「基本性格」、「恋愛・結婚」、「仕事」、
「品上がる秘訣」、「著名人(一覧)」、
「パワースポット」が見開きで構成されています。

 

各項目の詳しい内容については
本書をご購入していただくとして、
ここでは各龍の特徴から和歌を作ってみました。

 

 

<月龍>
疑いて 月夜の闇と 輝きの
コントラストに 浮かぶ本質

 

<地龍>
中心に 信頼積み上げ あたたかく
現実主義で 支える大地

 

<水龍>
こだわりの 美しき水 巡り行き
純度高めて 丸く仕上がる

 

<火龍>
火の如く 命を懸けて 没入し
無邪気に燃えて 周りを照らす

 

<風龍>
おおらかに 風が運びて とどまらず
空気を変えて 次に伝える

 

<空龍>
自立して 道切り開く はじまりに
無から生み出す 澄み渡る空

 

 

.

おわりに

 

美しい物語は、時代も国境も超えて
人を惹きつける不思議な力を持ちます。


死ぬ時にあらゆるものは
あの世に持っていけませんが、
そんな神話のような人生を歩めれば、
次代に物語と希望が残せます。

六龍法は、その神話の設計図を知り、
感動、あたたかみ、幸せのある
人生を展開させるきっかけとなります。

 

燃えるような魂は、
新たな神話を紡ぐために
この世に生を受けました。

龍の真の役割とは、
人を生きながらにして
神話の主人公(=神)にすること。

 

過去を恨み、未来を疑いそうになるとき、
この本を開いて、
自分は壮大な神話の中にいることを
思い出しましょう。

 

 

 

.

 

以上、『龍の神様と出会うたったひとつの方法』
の【あらずじ&レビュー】でした。
この本の全体概要を「1分で」把握するなら
こちらをお読みください。

   

【この本を読んで、詠んだ和歌】

 

<スポンサードリンク>
   

 

#龍の神様 #ドラゴン #ryuu

#dragon #竜 #竜神