徒然ブリッジライティング

〜粘菌的生き方のススメ〜

【あらすじ&レビュー】龍の神様と出会うたったひとつの方法-人生に幸運をもたらす六龍の法則(羽賀ヒカル著)

 

 ※この記事は、『1分で読書、』という

 僕の運営する書評サイトに一度載せたものなのですが、

 サイト内での統一感を持たせるために

 この『徒然ブリッジライティング』に移行させました。

 

 

f:id:bridge-writer:20190420220244j:plain

 

 

<お読みいただく前にご留意ください>


こちらの記事では「ネタばれ」にもあたる
本書の中身を含めて要約&書評していますが、
この本を買って内容をより深く知りたい!
と思われるように書くことを心掛けています。

 

※この記事の文字数は約4000字です。
この本の全体概要を「1分で」把握するなら、
こちらをお読みください。

   
【この本を読んで、詠んだ和歌】

 

 

 

導入


まずは目次よりも前に、
「龍は、どこにいる?」から始まる
「詩」から入ります。

本書全体を通して著者が読者に伝えたいことは
この詩に凝集されている、と言えるでしょう。

「詩」は平易な言葉ではあるものの
その観念的・抽象的な表現の意味を
この先の本文で詳細に解説する、という形です。

 

主題である「六龍法」の判定に入る前に、
やはり本書全体の主旨からつかんだ方が
占いの意味もより深く入ってきますので、
この本は目次どおり前から順に
読み進めるのがオススメですね。

それでは目次から見ていきましょう。

 

 

目次

序章  龍と出会ったとき、あなたは次元上昇する

第一章  龍の秘密

新しい自分に生まれ変わる
師匠・北極老人との出会い
未来を知る恐怖
龍の秘密を知る
何のために生まれてきたのか?
初めて龍と出会った日

第二章  龍を動かす秘訣

エネルギーを呼び込む「見立ての法」
時間を味方にする美しい生き方
巨大な龍も思わず動く未来の描き方
人生に奇跡を呼び込む「龍神の祈り」
神社で神話をインストールする
龍に嫌われないための習慣
龍がやってくる空間づくり
龍を動かす力を磨く

第三章  自分に宿る龍を目覚めさせる「六龍法」

人に宿る六種類の龍
それぞれの美しさがある
人の美しさを引き出す付き合い方
自分に宿る龍を目覚めさせる「六龍法」の使い方
六龍の判定方法 ~生年月日で自分を知る~

おわりに

特別付録「六龍護符」について

 

 

 

.

序章 龍と出会ったとき、あなたは次元上昇する

 

「次元上昇」とは、
「人生の流れが劇的に変わる」ということ。

それを為すのが「龍の働き」なのですが、
では、世界中の神話に登場する
「龍(ドラゴン)」とはつまり、
ただの迷信ではなく、どのような存在なのか?

 

まず、「龍」とは、神様の指令を受けて動く、
御眷属(ごけんぞく)」です。
御眷属は他にも蛇、稲荷狐、天狗などいて、
龍はその中でも別格。

実は、ここ最近の龍ブームで語られる
「龍を味方につける方法」は、
実はより低級の蛇や狐の霊だそうです。

低級な霊が好むのは、「力に憧れる人」。
「力」は現実を切り開くには必要なものでも、
使い方を誤ると幸せから遠ざかります。

 

龍を味方につけるカギは、
「力に頼らず」、直感で気づく「いい流れ」
に乗るということ。

その大きく美しい”流れ”そのものが、
「龍」の正体なんですね。

ん?ここで、龍ってつまりは、
(霊的世界の)「御眷属」なの?
(現実世界の)「流れ」なの?
どっちなの?と疑問に思うかもしれません。


それについて明確には書かれていませんが、
人生において美しい流れに乗る方法は、
理不尽な世の中でも愚直に誠実に、
たくましく立ち向かう、ということです。


美しさとは絶妙なバランスの中に成り立ち、
その正解のない答えを求めて日々過ごせば、
「運命的な出会い」によって
劇的な展開のご縁がもたらされるのです。

 

.

第一章 龍の秘密

 

”運が良くなる生き方”よりも、
”美しい生き方”を知ることのほうが、
遥かに大切です。


これが本書全体で最も伝えたいことでしょう。

運が良いだけでは”幸せ”にはなれません。
著者が伝える「六龍法」は、
”美しい生き方”を示すもの。

 

その生き方は、大自然の姿から教わります。
すなわち、”美”を感じさせる自然には、
”生命力”が渦巻き、
その根源は”回転”のエネルギーがあります。

回転しない(止まる)=死(固定)です。
多くの人は頭の中で固定観念を作り出し、
その偽りの”あるべき自分”に苦しめられます。

 

その幻想を取り払い、運命が回転を始め、
昨日の自分とは違って成長するようにする、
そこに喜びや感動があり、
美しく生きる秘訣はここにあります。

十年一日のごとく生きてはならない。
光速よりも疾く輪廻を駆け抜けて、
一日一生のごとく生きなさい。
一年間で、365回、
生まれ変わりなさい。


著者が師と仰ぐ「北極老人」のこの言葉が
本書の中で何度か引用されています。

 

第一章では、医者の家系に生まれた著者が、
進路に悩む高校生時代に出会った
北極老人(進学塾の塾長)とのエピソード
がメインとなっています。

北極老人と著者との会話の中に、
「龍の秘密」がところどころ登場します。

 

風水でいうところの”龍脈”・”龍穴”
いわゆるパワースポットと呼ばれる場所は、
うねり・螺旋・回転のエネルギーの流れが
通り、溜まるところのことです。

そのエネルギーの流れに美しさが加味され、
「龍(龍神)」になるのです。

また、「気」と呼ばれるものも龍神であり、
「気が利く」「気を配る」「本気になる」
ことで、龍を扱えるようになります。

 

占い師・神道家として活躍する著者の
当時のエピソードの中では、
三重大学受験の際に伊勢神宮を訪ね
雨に打たれながら必死にお祈りするシーンが
ハイライトですね。

その後に塾で限界まで勉強していたとき、
銀色の龍をちらっと見る神秘体験を経て、
”真・善・美”を求め現在の活動にいたります。

(※著者の出版時年齢35歳前後)

 

.

第二章 龍を動かす秘訣

 

龍とは、「巨大なエネルギーの流れ」のこと


本書の中で何度も説かれる、
龍の正体をまずは再認識しましょう。

そして、その龍に出会い、うまく乗るために、
「見立ての法」が解説されます。

 

「見立て」とは、
「見えないものを見る」ための技術です。
(数学でいう補助線のような役割)

運気を呼び込むべく、見えないエネルギーを
見える(掴む・捉える)ようにしようと、
古来より風水では龍に見立てたんですね。

 

そして見立ての法の秘訣は、
フラクタル」にあります。

フラクタルとは、
「部分(小さな世界)」が「全体(大きな世界)」
の縮図になっている構造のこと。

同じ形には、
同じエネルギーの流れがやってくる。


この自然の法則に従い、
フラクタルの関係を読み解くことで、
人生に良い流れを呼び込むわけです。

 

では、現実的にどこにフラクタルがあるのか?

それが実は、「宇宙」と「人体」の関係です。
宇宙の縮図の最小単位が人体であり、
莫大な宇宙のエネルギーを受け止める器。
心身を丁寧に扱い、宇宙に見立てれば、
宇宙大のエネルギー循環に乗る、
すなわち龍神を呼び込むことができます。

 

しかし、具体的に、日常でどのように
それを実践するのでしょう?

その方法を学べるのが、「神社」です。
神社も宇宙や人体のフラクタルであり、
神社参拝は宇宙のエネルギーと一体になる儀式。

 

つまり、龍を自身に呼び込むには、
神社で行われていることを
日常に取り込めばいいのですね。

すなわち、自分の過ごす場(自宅や職場)を
神様がいるかのように綺麗にし、
自分に流れる時間を「神話」と考えます。

「神話のように生きる」にはどうしたらいいか?

それは、腹(肚・丹田)を決め、
自分の願望ばかり求めるのでなく、
全体(公)のために志を立てることです。
(本書には毎朝行うことがオススメの
龍神の祈り=立志の祈り」が掲載されています)

そして、人にちゃんと”気”持ちを伝える
表現力=美しい言葉」を使うことで、
人間(その先の龍や神)を動かすことができます。

 

.

第三章 自分に宿る龍を目覚めさせる「六龍法」

 

まずそもそも「本当の占い」とは、
「当たる・当たらない」の”当てもの”ではなく、
ストーリー・テリング”です。

神話(物語)を持たない・伝えない
民族や国や会社は滅びます。
個人では「私はこんな人生を歩んできた」
と語れる物語があるか、ないかが、
人生の質を決めます。

その個人の持つ物語の設計図を示すのが、
著者の伝える「六龍法」。

「六龍法」とは、
空間を意味する「十干」と
時間を意味する「十二支」の組み合わせ、
つまり生年月日をもとにして
その人の内なるエネルギーを
6つの龍に見立てた占いです。

 

生まれた瞬間に吸い込んだ
その時の”気”によって人の性質が影響され、
それを長い歴史の中で観察して統計したのが
占いですから、「当たって当たり前」。

なので”当てること”に価値があるのでなく、
自分の物語の設計図を知り、
より美しい神話へとなるようにするのが
「本当の占い」なんですね。

 

また、人の性格に良いも悪いもなく、
どういう側面が出ているか、ということ。
本書では、性格の美しい部分が表れれば
品上がる(しなあがる)」と表現します。
(逆は「品下がる」)


自分の持つ性質が品上がり、
自分にとって最も美しい生き方を見つける。
その目的意識をもって、
自分の龍の記述を読むとよいでしょう。

 

本書の中に、六龍を判定する表があります。
また、「六龍法アプリ」をダウンロードする
QRコードがあり、本書の紙面で収まっていない
生年月日(1959年以前、2021年以後)
の範囲もカバーされています。

 

さて、いよいよ本書の本題である
「六龍法」に入ります。

 

「五大」と呼ばれる自然の要素
地・水・火・風・空」に
(夜)」を加えた6つの龍。

この本ではそのそれぞれに、
「基本性格」、「恋愛・結婚」、「仕事」、
「品上がる秘訣」、「著名人(一覧)」、
「パワースポット」が見開きで構成されています。

 

各項目の詳しい内容については
本書をご購入していただくとして、
ここでは各龍の特徴から和歌を作ってみました。

 

 

<月龍>
疑いて 月夜の闇と 輝きの
コントラストに 浮かぶ本質

 

<地龍>
中心に 信頼積み上げ あたたかく
現実主義で 支える大地

 

<水龍>
こだわりの 美しき水 巡り行き
純度高めて 丸く仕上がる

 

<火龍>
火の如く 命を懸けて 没入し
無邪気に燃えて 周りを照らす

 

<風龍>
おおらかに 風が運びて とどまらず
空気を変えて 次に伝える

 

<空龍>
自立して 道切り開く はじまりに
無から生み出す 澄み渡る空

 

 

.

おわりに

 

美しい物語は、時代も国境も超えて
人を惹きつける不思議な力を持ちます。


死ぬ時にあらゆるものは
あの世に持っていけませんが、
そんな神話のような人生を歩めれば、
次代に物語と希望が残せます。

六龍法は、その神話の設計図を知り、
感動、あたたかみ、幸せのある
人生を展開させるきっかけとなります。

 

燃えるような魂は、
新たな神話を紡ぐために
この世に生を受けました。

龍の真の役割とは、
人を生きながらにして
神話の主人公(=神)にすること。

 

過去を恨み、未来を疑いそうになるとき、
この本を開いて、
自分は壮大な神話の中にいることを
思い出しましょう。

 

 

 

.

 

以上、『龍の神様と出会うたったひとつの方法』
の【あらずじ&レビュー】でした。
この本の全体概要を「1分で」把握するなら
こちらをお読みください。

   

【この本を読んで、詠んだ和歌】

 

<スポンサードリンク>
   

 

#龍の神様 #ドラゴン #ryuu

#dragon #竜 #竜神

 

親になった1日の記録

 

長女が無事に誕生しました!

 

時刻は11月12日の夕方16時半頃。

母子ともに健康体です。

 

 

結論だけなら、ただそれだけの報告なのですが、

破水、陣痛、分娩までの一連のあれこれを

レポートします☆

 

 

予定日は11月14日。

 

この前の新月(8日)に生まれることはなく、

先週の検診の時には

「まだしばらく生まれそうもないね」

と、かかりつけの先生や助産師さんたちに言われ、

 

じゃあ、次の満月(23日)頃かな〜

 

と準備時間の猶予を与えられてような気分で

のんびり構えていた今日この頃。

 

※統計的に新月や満月の前後は

 出生数が他の日よりも多くなるようです。

 

 

それは突然やってきました・・

 

 

深夜3時頃、妻に揺り起こされます。

 

「ねえねえ、破水したかも」

 

「え、マジ?」

 

 

入院グッズはすでに1つのバッグに揃えてあったので、

心の準備はできてるのかできてないのかわからないままでも、

すぐにタクシーの手配して、

隣町の産院への移動となります。

 

ただ、家で電話で夜勤の助産師さんに報告の際、

そこから分娩まではまだ10時間以上はかかるそうで、

夫の付き添いはまだ不要。

 

出産に立ち会うのは、見込み時刻を告げられてから

後から向かえばよいそうです。

 

マンションの下まで荷物を持って、

タクシーを見送りました。

 

一人残され部屋に戻るときに、

まずはマンションの駐車場に暮らす地域猫

「俺も今日、親になるよ〜」と挨拶。

f:id:bridge-writer:20181113103244j:image

「なんだい、こんな時間に・・

・・ん、そうかい、まぁ頑張りや」

 

 

 

妻から産院での検査の報告を待ち、

出産は昼から夕方以降になるということで

僕はその日の予定を調整。

 

 

最近常に腹ぺこ状態の妻から

「朝食8時まで長い!お腹すいた!」とLINEが来るので、

5時の始発で食料を届けに行くのかのやりとりもw

 

LINEしているうちにお腹は落ち着いてきたようなので、

お互い午後の本番に備えていったん眠ることにします。

 

 

朝起きると、妻から持ってきてほしいものリストが送られます。

 

「生理用ナプキン、イヤホン、バナナ、チョコ、飲料、うちわetc」

 

チョコレートは授乳期間中はそんなに母乳に良くないらしいので、

最後に食べおさめしておきたかったり、

陣痛から出産までの時間を食べ道楽する心づもりのよう(笑)

 

 

ところで、うちわ?

 

なんで?

 

陣痛や出産時の苦しい時、暑くなって汗だくになるらしいので、

立会いのパパができることのひとつに

うちわで扇いであげることがあるようですね。

 

 

午前の買い出しにて、

スーパーでの食材探しはスムーズでも、

 

慣れない生理用品コーナーをキョロキョロ、

 

うちわは季節モノだからなかなか置いてないな〜

と100均をウロウロ。

 

お、これは・・

 

「良いの見つけた(笑)後でのお楽しみに^^」

とLINEしておきます。

 

 

 

長丁場に備えて昼ごはんはガッツリ

縁起担ぎにカツ定食を近所のなじみのトンカツ専門店で。

 

午前に妻とのLINEのやりとりで

しばらく既読がつかない時間は、

陣痛が来ているのかな、と思いつつ

 

そんなこんなで13時半に産院に到着します。

 

<スポンサードリンク>
 

 

部屋に入ると、ちょうど痛い最中。

でもすぐにやんで、午前と同様まだ余裕がありそうに見えました。

 

その時に担当の助産師さんから言われた経過状況は、

子宮口が数センチ開いて、今の間隔の陣痛も順当、

18時くらいから本格的な陣痛になる、とのこと。

 

 

やはり、果物など大量の食べ物の他に、

「ばあちゃん助産師(助産師と書いて「せんせい」と読ます)」こと

 坂本フジヱさんの『大丈夫やで』と『大丈夫やで2』とか、

布おむつの本とかマタニティブックとか、

何時間でも読書して過ごせるように備えておいて良かった、

と思いました。

 

 

・・・が、しかし。

僕が来てそんなに経たないうち(10分も経ってないかも)、

陣痛が我慢できないくらいになってきたらしく、

 

「こんなに痛いの・・?」と急に妻が弱気に。

 

(お、なんかモードチェンジ?)

 とか思うヒマもなく、

 

「腰押して〜!」と”痛み逃し”のマッサージが始まります。

 

 

そして、”痛み逃し”の決定版、あの方法を。

 

※ネットで調べればたいていすぐに出てきて、

 最近だいぶ広く知られるようになった方法だそうです。

 

「第1チャクラにテニスボールを当て、押す」

というもの。

 

 

”第1チャクラ”?

 

・・いや、そんなスピ系なもんじゃありません。

 

ア◯スとか、ア◯ルのことです。

 

 

・・わかりにくいなら単刀直入に言いましょう!

 

肛門のことですね^^

 

 

妻があらかじめ陣痛に備えて調べていたこの方法、

すぐに効果を実証することに。

 

今はいざ実行となる場面ですが、

妻も調べていて知った時には笑いつつ、

ちょっと恥ずかしいんじゃないか?

と、ためらいの気持ちもあったそうです。

 

僕も先週くらいにその方法を聞いた時、

ちょっと笑ってしまいましたしね。

 

 

ただ、痛みの真っ只中、そういうのは吹っ飛びます。

 

「押してーー!!」

 

の掛け声のもと、

息を長く吐くのに合わせて、ぎゅーっと押し込みます。

 

「もっと強くーー!!」

 

(えぇ、そんなに強く?これ以上だとほぼ全力になるのだけど・・)

と不安をおぼえつつも、

腕力全開で押し込みます。

 

 

そりゃ僕の筋力がないことは確かです。

平均よりもかなり細いですしね。

でもまぁ、一般的に男性だな、という程度の腕力はあります。

 

その全力パワーで、

テニスボール越しに第1チャクラを押し込むわけです。

 

 

これがかなり効果テキメン。

 

すごく楽になるのはいいのですが、

これなしには痛みに耐えられないくらい、

妻にとって陣痛は想像以上のものだったようです。

 

 

僕も今年5月に肺の手術で

麻酔明けの傷の痛みは相当なものを味わいましたが、

 

bridge-writer.hatenablog.com

 

 

今まさにまったく質も程度も違うレベルの痛みは、

感覚の共有ができません。

 

相当痛そうにしている妻の様子に

オロオロしてしまいそう。

 

 

とか思っている余裕もこちらにはなくて、

ひたすら第1チャクラにテニスボールを当てています。

 

 

必死に。

 

それが5分おきに1分間くらい、

・・なのは最初だけで、

その間隔がどんどん縮まっていき、

痛みがある時間も90秒、2分、とどんどん延びていきます。

 

テニスボールもひしゃげてきて、

硬さが維持できてないような気がして、

ますます強く押さざるをえません。

 

こちらの上腕の筋肉が限界に近ずくのも時間の問題。

というか14時過ぎにはもう限界に来ていました。

 

 

上腕に力が入らないのだから、

腕を伸ばして肩で押す、肘をロックして腹で押す、

腕をたたんでベッドの縁で身体を固定して腰で押す、

 

テニスボールがぶれないように支える指も痛く、

手のひらで支える、

両手で支える(ベジータとか天津飯の技にありそうなポーズ)

拳を握ってパンチのインパクトさせる部分で押す、

 

テニスボールにパワーを送り込むべく

ありとあらゆる姿勢を試し、

それがひっきりなしなので、

次々にポーズを切り替えます。

 

水を飲むヒマもありません。

 

 

古武術のごとくラクに力の伝わる身体の使い方を探り出し、

お、これはいい感じだ、

と安定した姿勢を体得しても、

まだまだずっと陣痛が絶え間なく続くので、

1回あたり数分続く押し込みを数回繰り返すと

その姿勢も使えなくなってきます。

 

で、また別のポーズを。

 

 

妻の方は四つん這いとか

側臥位(横向き)という普通な姿勢なのですが、

 

僕はもはやジョジョ立ち

次々と繰り出しています。

 

 

「これ、こんなに痛くて大丈夫なの?」

とナースコールも数回しますが、

 

「これが陣痛です。頑張りましょう。」

 

と冷静な答え。

まぁ助産師さんが冷静なのは安心なのですが。笑

 

 

助産師さんが部屋に来ている間、

 僕はジョジョ立ちが恥ずかしいので

 普通のポーズで震える手でテニスボールを押します)

 

 

ただ、それも15時半頃、

陣痛がおさまる時間が短すぎる気がして、

ここでのナースコールからの診断で、

予想より早いけど、緊急で分娩体制に入ることに。

 

当初、なるべく自然分娩をすべく、

手術機器の揃った分娩室ではなく、

今過ごしているその部屋でのフリースタイルを希望していました。

 

※フリースタイルとは、

 通常は分娩台の上でM字開脚で産むのが一般的なところ、

 妊婦本人がラクと感じる好きな姿勢で産む方法

 

 

ただ、状況によっては無痛分娩も帝王切開

そのときの判断にお任せすることにしているので、

 

すみやかに分娩室へ移動し、僕はいったん待合室へ。

 

準備も手早く、まもなく呼ばれ、

慌ただしく先生が駆けつけたり4、5名体制となります。

 

 

医療行為っぽい場面になるとさすがに僕は何もできず、

邪魔にならないような位置に立ち尽くします。

 

 

撮影は、ちょっとだけ。

うまく撮り直す余裕なんてありませんね。

 

というか、手が震えてブレたり、スマホを落としそう。

(緊張とか昂りではなく、筋肉の疲労で。苦笑)

 

 

なんか、あらかじめ読んでいたパパ系ブログで、

立ち会い出産でパパのやることは松岡修造になりきること、

とか書いてあったんですが、

僕は苦しそうにしている妻に対して、

ただ汗を吹いたり、手を握らせたりするくらいで、

ほとんど声が出ません・・

 

 

手を握らせるのも、

 

ビジネス頑張ってます!的なオラオラ系のにいちゃんが

マウンティングとってくるように

がっちり強く握手してくるのとは比較にならない、

 

全力パワーで握ってきます。

(イデデデ!・・そんなに握力あった?)

 

薬指にリングがある左手は、

この金属片が僕の指に食い込んでさすがに怪我しそうなので、

手首を握り直させます。

 

 

分娩室に入って30分、

 

赤ちゃんの心拍が下がってきたそうで、

吸引の補助が入ります。

 

(破水したときの検査で、子宮内で胎便があったらしく、

 羊水が濁っているのであまり長く子宮内にいると

 赤ちゃんにとって良くないとは言われていました)

 

 

そうするとあっという間に赤ちゃん・・・

・・・というか、

青黒い(若干、チアノーゼ気味だったのかな?)頭が見えてきて、

すぐに産声もあげてくれました。

 

 

心拍数が下がっている、と聞いた瞬間は

やっぱり心配になって、短い時間ですが祈るような気持ちでした。

 

なので産声を聞いた瞬間は泣きそうに・・

 

f:id:bridge-writer:20181113103345j:image

 

すぐに妻の胸元に泣いている赤ちゃんが乗っけられ、

またすぐに計測で別のところに運ばれていきます。

 

 

妻は後産(胎盤などを出す過程)の処置があり、

僕はまた待合室に腰掛けていると・・

 

 

きれいに拭かれて産着に包まれた赤ちゃんを

助産師さんから手渡されます。

 

 

え、いいの?

とか思う間もなく、

「はい、どうぞ」という感じで。

 

しかもそのまま、何分くらいかな?

体感では30分くらいもの長い間、放置してもらいました。

その間ずっと、僕は赤ちゃんとふたりっきり。

 

青黒さはなくなり、白いきれいな肌。

まだ人間界に来たばかりの霊界の存在という感じで、

妖怪のような可愛さ。

(実際、お腹の中にいるときは人間じゃなくて

 妖怪的家族として接していました。笑)

 

ほとんど泣くことはなく、

たまに泣いても軽くちょっと揺するとすぐに泣き止む、

落ち着いた子でした。

平時は白い肌が、泣く瞬間だけ真っ赤になるんですね。

 

f:id:bridge-writer:20181113103415j:image

 

手は活発に動き、目がキョロキョロとこっちを見たりあっちを見たり。

外の世界に興味津々なのかな。

生まれた直後は視覚が弱くてあまり見えてない説、がありますが、

少なくとも必死に見ようとはしています。

 

 

こんなに長く抱いていていいのかな?

と思いつつも、時間が止まったようなひととき。

 

 

そして呼ばれて再び分娩室に入ると、

いつもどおり元気な様子の妻を見て安心しました。

 

 

胎盤を触ったり、へその緒をもらったりと、

色々と体験させてもらいましたが、

 

そのあとに入院する部屋で、

赤ちゃんと妻との時間をゆっくり確保させてもらえたのが、

やっぱり一番嬉しいものですね。

 

f:id:bridge-writer:20181113103452j:image

 

率直に言うと、これを書いている翌日でも、いまだに

自分が親になった、この子は自分の子どもだ、

という実感はよくわからないのですが(苦笑)

 

 

これから、そういう体験を積んでいくんだと

いつもどおり、ゆったり構えたいと思います。

 

今後ともよろしくお願いいたします!

 

 

 

※これを読んだ妻のご友人の方々へ

出産後すぐは目も養生するべきだそうで、

スマホなどの画面を見ることは最小限にしています。

お祝いのメッセージなどの既読・返信が遅くなりますが、

ご容赦くださいませ。

 

 

 

追伸

ところで文章書いていて忘れていましたが、

うちわ、これなんですけど

f:id:bridge-writer:20181113103436j:image

(なんか面白いメッセージでも書こうかと思っていた)

 

結局使う場面なかったですね。

出産という神聖な場面で、

こういうちょっとおふざけの要素とか、

ほとんど入り込む隙間はないものですね(苦笑)

 

 

 

 

bridge-writer.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

ブリッジライターNAO

 

 

 

<スポンサードリンク>
 

 

読書録(『1分で読書』より)
"粘菌的生き方"とは?(『インターネットと農業』より)

 
 

 

妊娠しました!(記事後半にエコー動画あり。苦手な方は閲覧注意)

 

妊娠しました!

 

・ 

 

 

 

想像妊娠ではありませんよ。

 

 

言い直すと、ヨメが身籠もりました!


主語を変えると、僕がはらま(略)

 


・・・ふざけるのはたいがいにしておくとして、


真面目に、嬉しいです。

 

 

今、妊娠5ヶ月目で、安定期に入っています。

 

 

f:id:bridge-writer:20180622203916p:image

 

 

ところでこういう報告って、
普通はブログやSNSにわざわざ書かない人が大多数ですし、

発信を積極的にする方だとしても、
せめて出産したあとちょっとおいてから書くのが大半かと。

 

 

でも、僕はあえて今のこの時期に、公の場で書いています。

 

 


もちろん、安定期に入る前から

妊娠発覚直後には身内に伝え、

最初の数週間(この段階では母体にまったく問題がなくても自然に流産してしまう確率がかなり高い時期)を超えた頃には非常に親しくしている人には報告し、

つわりが出るあたりの時期から徐々に周囲に知らせています。

 


そして安定期に入り、順調に育っているこの段階で、

なるべく多くの人に知ってもらおうと思っています。

(でも拡散希望とか、アクセス数を気にしたりはしませんけど)

 

 

<スポンサードリンク>
 

 

それは、このお腹の中に生じた命の存在が、

先にこの外の世界に出てきている誰かに知られるたびに、

大いに祝福を受けていていることに気づけたので。

 

 

社会制度上は、お母さんのお腹から出て役所に届けてから、

人間として存在が認められることになっていますが、

 

実際はすでに1人の人格としてそこにいるんですよね。

胎内記憶に関する本も読みました) 

 

 

特にその存在感をまざまざと見せつけられたのは、

 

妊娠が確定した瞬間からの

ヨメの変貌っぷり・・といいますか、

なんていうのかな・・、

急に「母と子」という別のポケモンに進化を遂げたような(笑)

 

かなり早い段階から、2人分の人間が

ひとつのカラダに同居していましたよ。

(カンガルー系ポケモンが家の中を闊歩している感じ。笑)

 

すでに毎日、

2人に対してコミュニケーション(挨拶や会話)しています^^

 

 

 

 

一方、僕の方は身体の変化がないもので、

(一般的にそういうもんではありますが)

全然、父親としての自覚も実感もなかなか湧かず(苦笑)

 

ましてや、4月からこんな状態でしたしね・・(汗)

GWというより、月が変わるので区切り的な決意表明を。 独り言みたいなもので長くなるかもしれませんし、読まなくて大丈夫です(笑)     5月からは、「仕事」(=分かりやすい価値を提供して報酬をもらうこと)に重点を移していく流れとなりまして、...

奥山 直輝さんの投稿 2018年4月30日月曜日

 

 

なにはともあれ、

僕自身はまだまだ頼りないままとはいえ、

ヨメの方はどんどんたくましくなってます^^

 

まだお腹の中にいて姿ははっきりしないですが、

みなさんにその存在を知っていただけることで、

より彼or彼女の魂(?みたいなもの)が

輝きを増すような気もしていますので、

今後とも見守っていただけると嬉しいです!^o^

 

 

エコー動画(5秒) 手を動かしている様子がわかります。 

f:id:bridge-writer:20180622204044g:plain

 

 

 

追伸:


あ、そういえばヨメのことなんですが、

今働いている職場は6月に契約が終了し、

7月はまるまるオフ期間とする予定です。

 

そのまま出産予定の11月までずっと在宅で休んでいる、

という選択肢もあるにはありますが、

長い期間じっと家の中だけでおとなしくしているようなタイプの人ではないので、

8月から何か良さそうなお仕事とか、

もしご存知であれば紹介していただけると助かります(笑)

 

 

 

 

追々伸:


上にも書いてますが、先月、

15歳の時からの付き合いの「自然気胸」(肺に穴が開いて空気が漏れてしまう体質)の再発率を下げる手術&入院していました。

 

bridge-writer.hatenablog.com 

これのために4〜6月は、予期せず充電期間みたいになりましたが、

我が子を11月頃に迎える前に身体や生活をあらかじめ整えておく、

という意味では最高のタイミングだった、と思っています。

 

退院後も数週間は右胸の4箇所の傷跡がかなり痛くて行動に制限がありましたが、

抜糸してからは日に日に良くなってきています。

7月くらいからは新たな活動とか、徐々にアクティブに動こうと思っていますので、

よろしくお願いいたします!^o^/ 

 

 

 

 

 

ブリッジライターNAO

 

 

 

<スポンサードリンク>
 

 

"粘菌的生き方"とは?(『インターネットと農業』より)