小説『生きるぼくら』を高速レビューしてみる
こんばんは。
つい数ヶ月前に映画作品についての初めてレビュー記事を書いてみたのですが、
今回は無謀にも
滅多に読まない小説作品もレビューしてみようと思います。
しかも、チャレンジ企画(1人縛りプレイとも言います)
として、30分間で(苦笑)
※食事ができあがる瞬間にPCに向かっているとヨメに叱られるんです^^;;
この作品です。
普段は主に漫画か怪しげな自己啓発系・・くらいしか読まず、
もの書きにしては小説にほとんど触れてきていないんですけど、
それでも書いてみます。
だって、泣いちゃったから!!
文庫本365ページで号泣なう https://t.co/0T7xACL0V3
— ブリッジライターNAO@成幸雨読 (@BridgeWriterNAO) 2017年1月16日
せっかく読むとなったら一気に読みたいですからね。
寝床ついてから少し夜更かしして7割くらいまで読み進み、
翌午前に読み終えました。
本の厚さが薄いわけでも、文字が大きいわけでもないんですが、
ぐいぐい読めてしまうスピード感も
この作品か作家(原田マハさん)の特徴のひとつかもしれません。
まぁここまで書いてみて、(まだ何も書いてませんけど^^;)
僕の感想なんかより(え
この本をヨメに貸してしていただいた、
とあるJD(ヨメの尊敬すべき友人)のメモがすべてを物語っています。
「読み終えると梅干しおにぎり食べたくなりますよ(^^)」
ふむ。
そうなんだ?
では読んでみよう。
というノリで就寝前に読み始めたわけですが、
実際に読了してみて、
その読み終えるタイミングを
夫婦で食事する時間に合わせたら良かったな・・、
と後から少しだけ後悔しました。
なぜなら、
人生最高の梅干しおにぎりを食べられるチャンス
だったので。
ぜひみなさんも、
人生最高に美味い梅干しおにぎり
を食べようというのなら、
(※梅干しが苦手な人も含みます)
有機栽培か自然栽培された玄米を、
(有機なら大地を守る会でね☆笑)
土鍋を用意して、ちゃんとした炊き方を調べて、
数回は練習して微妙な水加減・火加減を体得して、
一緒に食事を楽しめる大切な人と共に、
こだわった塩も用意して、
おにぎりに味わいを加える手肌の常在菌もばっちり
心身ともに好調なコンディションのときに握る
梅干しおにぎりを作り・・・
そしてこの作品『生きるぼくら』
を携えてください。
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(ハードル高いわ!)
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内容のあらすじは、
前回の『君の名は。』と『シン・ゴジラ』のレビューの時は
ネタバレ上等!
と開き直って思いっきりペラペラとネタばらしをしてましたけど、
今回はやめておきます。
だって、ただただ、
この作品を多くの人に読んでもらいたいから。
まぁ、内容のあらすじは、
Amazonでの紹介文(本の裏表紙も同文)
そのままで十分でしょう(笑)
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いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた????。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。
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って、これほど手抜きするのもナンなので、
僕の言う要約ではこんな感じ。
小説を数年ぶりくらいに読んでみています。
— ブリッジライターNAO@成幸雨読 (@BridgeWriterNAO) 2017年1月15日
『生きるぼくら』(原田マハ)https://t.co/lqDBvCIbBW
ざっくり要約すると24歳ガチニートが田舎で生命力をつけていく話だけど、現代の社会問題の複数の要素が組み込まれ、それがストーリーで一気に読めるのがさすが小説。
・ガチニートが田舎で生命力をつける
・社会問題の複数要素が組み込まれる
ということですが、
いじめ、引きこもり、就職難、対人恐怖症、認知症、母子家庭、離婚、事業失敗、借金苦、介護疲れ・・
字面を見ているだけで暗くなってきそう ><
この作品ではそういうのがてんこ盛りなのですが、
なぜかあまり重苦しさは感じさせず、
物語の進行のほとんどの場面で明るささえ味わえます。
特別、面白いギャグをかますわけでもないのに。
さらにその上、
涙によって頭の中がサラサラと流されて
すっきり、カタルシスのような爽快感。
まぁ、さわやかな読後感は文句無し!
とも言えるエンタメ作品としてとらえてもいいと思います。
ただ、あえて読み終えて少し時間をおくと、
ちょっと田舎の人間模様を美化しすぎ、
自然農法の稲作をめぐる環境を
いくらなんでもユートピア化しちゃってないか?
と実際に田舎の何かしらで
悶々とした経験のある人は思ってしまうのかも。
ガチニートを自立させるには、
経済的に放り投げてド田舎に住まうように仕向ければ万事OK!
・・なのかどうか、ってのも単純すぎるのかもしれません。
(でもまぁ超有効だろうとは直感的に思いますけど)
・・でも、
そんなことも全部ひっくるめて、
そんなことを全部ひっくり返して、
要は、つまり、
最高のおむすびを食べるために
この作品は最高なんです!!
それではまた〜^^/